警察へのレンタル移籍を受ける鳴門。シファと離れるが、しかし香椎の後輩のいる警察機動隊で、これまで研究と分析だけだった活躍分野を、執行の分野に広げていく。　そしてシファは、母艦〈ちよだ〉の出航にあわせ、母艦運用を行う。そのなかにはアジア共同体全体を守る連合艦隊のうち、シファとの訓練を行っていなかった部隊との訓練もある。　穏やかな航海。しかしシファは知っていた。赤江さとみというかつての恋のライバルが、鳴門と同じ官吏として活躍している。そのことを基にしないことができないシファ。　一方の赤江も、シファと争った恋の燃えかすに苦しんでいた。　その赤江が何者かにねらわれる。護衛任務は鳴門に付与され、シファは手をこまねく子こととなる。　苦しみの中、法と執行の狭間で、皆がそれぞれの答えをさがすが、そのなかで、ラッティの死の真相と、その死をもたらした組織が明らかになる。

前作でBN-X問題も含めて落ち着きを見せたかに思える22世紀。しかし、現実には時空工学の発展がさらなる未来側からの介入と、介入を阻止しようとする介入で脅かされてきた事実が判明した。　そのなか北京大学テイ教授を中心とするグループが時空探査機UG-SATを別時空に投入、すでに工学の域にまで達した時空理論のさらなる解明を図った。　UG-SATは無事投入に成功、〈おおたか1号〉と名付けられたものの、直後に応答を失い、なおかつそれに対して一般の批判だけでなく、別の人々との交渉も待っていた。　シファたちは任務中、しかしテイ教授は、時空倫理を踏み越える決断をした。「二十二世紀アジア管区時空公使殿にお会いする」　その決断は、ここまで進んできた時空工学を守るためでもあり、また苦心の作であるシファとミスフィを守るためでもあった。　思惑が乱れる中、ここまで拡張されてきた世界が一挙に時間の極限に到達する。

φφφφφφφφφφφφφφφφφφφφφφφファイナル○ァンタジー7からテ○ファ・ユ○ィ、サムライスピ○ッツからシャ○ロット、真鏡名○ナのイラスト集です。φオ○ニーしている所をある人に見つけられて、挿入されちゃったり。φフクフクのぼんぼりのついた触手にいぢめられて先端から吹き出すナニかをかけられちゃったり。φひっくりかえされて押し込まれたり。φまた触手にもてあそばれたり。表紙を飾った立ちポーズも付いています。初パロディ。凝縮されたプチエロスをお楽しみ下さい。φφφφφφφφφφφφφφφφφφφφφφφ

クドルチュデスは仮想領域ドライバを応用したアイランド.nwsによるネット上での仮想リソースを使って、電子政府システムの中枢、聖域要塞に突入を開始する。　電子政府システム・SAISの管理委員会の切り札・エカテリンブルグの必死の防戦もむなしく、聖域要塞はクドルチュデスに奪取される。　電子政府システムの設定情報を格納した要塞を守ってきたセキュリティ用人工生命・防御天使隊は、エカテリンブルグの前に仮想空間での砲撃戦を天使長以下クドルチュデスと繰り広げていたが、しかしクドルチュデスの冷酷な判断に負けてしまった。　聖域要塞の陥落により、22世紀日本のさまざまな管理システムの秘密が奪われ、そしてクドルチュデスはその要塞の常駐領域に常駐を開始した。　SAISへ多大な関与をしてきた近江は、クドルチュデスを倒せるのは膨大な論理演算力を持つシファとミスフィしかないと判断、〈ちよだ〉でシファのアップデートをしていたのだが、間にあわず、その結果倒れてしまった。　しかし、遺伝子科医である御門が医者として近江を介抱する。　近江は意識を取り戻し、御門が聞く。「倒れたときに頭打ってないか?　私が誰だか分かるか?」「わかるよ。……東京弁天堂大学病院の遺伝子診療科部長で……医学博士で遺伝子工学と生命工学の第一人者で……昔っから、相変わらずヤブ医者の御門だ」　笑う御門に、近江は言う。　アップデートしたシファとミスフィ。　本当の戦いは、ここから始まるのだ、と。

プリンセス・プラスティックシリーズ第4弾。　公用情報政府システム・SAISを守る電子犯罪課・建部(たけべ)は、テロリスト広域指定11号(エスコート・エンジェル)の痕跡をたどり、その結果SAIS内で姿を見せたドクター・ラッティを追っていた。　もともとシステム工学になじんだ若年者を巡査補として扱う制度で新淡路警視庁に採用されて以来、アルバイトの警官である巡査補生活の中で彼は、先輩であり、自身の障害である錆猫病の治療にあたって、今や弁天堂大学病院遺伝子科部長の御門(みかど)と、そのそばで世界を変革してしまうような究極の人工生命を目指すプロジェクトを進める近江(おうみ)にあこがれながらの生活の中で、御門と近江の秘密を想像しながら、まず目の前の仕事にと集中し、そして警部補として情報犯罪の摘発を続けてきた。　その近江と御門の秘密とは、シファとミスフィであるのだが、それは厳重に隠されていて建部は知らない。　だが、そんななか、建部はラッティとその配下であり、人工生命であるクドルチュデスによるアジア共同体情報政府システムを狙うラッティの野望が、ついに実行に移される。　シファとミスフィもその予兆を建部と同じように感じていた。　しかし、その間に機密の壁があり、行政の縦割りがあり、建部をはじめとする電子犯罪課のみなは、必死に論理空間内の悪意ある人工生命の除去に取り組む。　そして、その困難の中、ついにクドルチュデスが建部たちの前に現れる。　　絶望的な戦いに、建部はそのなかでもクドルチュデスが侵入の本命ではないことに感づいていた。　仮想領域管理ドライバ。それがキーだと目星をつけ、建部は再起を図る。

姿を現した多国間海賊団MAPUの総裁を名乗る男が現れ、22世紀において、未だに世界が一つにならないことを痛烈に皮肉った。　シファたちの母艦〈ちよだ〉の皆は心乱されまいとする。しかし、現実には空中艦船時代、高山越えなどの難所での空賊被害は増加の一途をたどっていた。　そして空賊のあまりの資金の潤沢さと重武装化に内閣調査庁作戦局長・早瀬が疑問を抱き、シファとミスフィに空賊の内偵が命令されることとなる。人間型人間サイズの身体に戦艦並みの武装を隠し持つ量子実装技術の本領発揮である。　同じころ、ホロウ・ボディで登場した軍事探偵・経川ケイコも愛機ディルマとともにアジアへ向かっていた。軌道エレベーター・アジアリフトに近い南アジア・バングラデシュに国会議員との調査プロジェクトのためにフェリーで移動中だった。　そして、香椎も愛機・パワードスーツFPXを量産化が断念されたのに使いながら、アジア共同体のブルーアライアンス演習のために南に向かっていた。　空賊の正体を巡って、全てがヒマラヤとその向こうを目指す。　そしてシファ級の戦艦としての強烈な火力が明らかになる。

菅原道真は日本の陰陽道のさきがけであり、優秀な術士であった。その道真が、藤原氏との対立の中、衛士の謎の翼を隠し持った疲れを知らぬ女性剣士・小槙、円熟を迎えた剣士・榊と、偶然出会った物の怪・葛葉とともに、京を覆う迷信と迷信を利用して人を惑わすいんちき術士たちを喝破し、そして京と帝を狙う謎の集団・黒梟の謎を解く。

東京と神奈川西部を結ぶ北急電鉄で不祥事が発生し、その経営が金融グループにうつり、北急電鉄は存亡の危機に立たされた。　金融グループの送り込んできた新社長は冷徹なリストラ屋。　彼は北急線の廃線をちらつかせることによって沿線自治体に北急を売り抜けるマネーゲームを画策していた。　しかし、彼の息子がいうのである。「ぱぱの電車に乗りたい」　対して、もう一人のパパがいた。北急電鉄労組の青年部長。その息子は北急の電車が嫌いだったが、それでも彼にとってはパパの電車なのだ。　そして、ある日、そんな子供と、資産確認のために北急を精査するうちに鉄道写真に興味を抱いた新社長が出会う。　北急線は再生できるのか?　新社長の計画は挫折するのか?　架空の鉄道・北急電鉄を舞台としたドラマ。

プリンセス・プラスティックの到達点。　様々な任務に就いてきたシファとミスフィ、女性型女性サイズ戦艦BN-Xの秘密が暴かれ、その膨大な建造費用が国会で審議されることとなった。　国会予算委員会で、BN-Xとはなんですかとの野党議員の質問に、証人喚問を受けたシファが、私がBN-Xですと言い切り、武装姿に変身してみせる。　しかし、事態は悪夢の方向へ向かった。特に審議は人間と人工生命の軋轢にまで及び、必死に人類と人工生命の融和を目指すシファとミスフィは、オーストラリアの処分場に地層処分されてしまう。　シファとミスフィのいない日々。そこではミスフィに下り、人工生命ナースとして活躍するクドルチュデスの姿があった。　彼女が気づく。この事態は、もっと恐るべき悪意によって作られたものだと。　シファは復活できるのか?　そして、悪意とは?　絶望的な戦いに、シファが立ち向かう。

プリンセス・プラスティックシリーズ第7弾。大西洋ヘブンズドア立体区から離陸したSSTO極高速旅客機が、セキュリティを破られ、思考する核弾頭を搭載して22世紀日本の首都・新淡路市に向けて上昇フェーズに入った。人間型人間サイズ戦艦・シファとミスフィにその弾頭の解除と、旅客機の乗員乗客の救出が命令された。圧倒的な能力でSSTOに会合したシファとミスフィ。しかし、そこで通信が途絶し、事態は最悪の結論に向けて走り出していく。シファとミスフィは、誤解から迎撃されるべき敵と認識されてしまった。迎撃システムの全てを敵に回して、シファとミスフィの戦いが始まる。