当社過去作品『あの、素晴らしい　　をもう一度』『空の浮動産』『ロストカラーズ』の流れを組む、ゲーム性を重視したノベルシリーズ第４弾

　主人公・ザイルは、とある小さな国の皇太子。　しかし、自らは側室の息子であるためか、冷遇されているが　それは、当人自身の放蕩三昧の生活と、正室の子である　非の打ち所のない義姉の王女・ユリアの存在があった為だ。　この姉の存在により、この小国は保たれているといっても　過言ではなく、父である、国王は、皇太子にではなく、　王女に王位を譲ろうと考えていた。　そんなある日、ザイルは、街中での遊び三昧の上、重要な　会議に大遅刻をし、国王は遂に皇太子を勘当して追放する　と宣言する。　しかし、それに異を唱えるものが一人居た。　それは、なんと、王女・ユリアからだった。　不出来とはいえ、自分の義弟を、そんな仕打ちには出来ないと。　そこで追放の代わりに辺境の城の城代を進言し、こうして　皇太子は、辺境の地の城代に任命されたのだった。　皇太子の辺境赴任から、暫くして突如他国の連合軍が攻め込んできた。　実は、この情報を察知していたユリアは、捨て駒として義弟のザイルを　送り込んだのであった。　城は業火に包まれ、逃げることも適わず、絶望の淵に追い込まれ、　凄まじい義姉のユリアへの憎悪を滾らせて死に直面するザイルの前に、　一つの影が現れる。　遠く魔界から憎悪に誘われて現れた魔族の王の一人だった。　「これほどの人間は珍しい…、生き延びたければ我と　　契約をするか？勿論、対価は頂くがな。」　と持ちかけてきたのであった…。　王女のユリアに復讐出来るのであれば、どんなことでもすると、　その申し出を受け、魔族の王と契約を結ぶ。　義弟を囮にして、敵を誘い出したユリアは、まさにこの事を　予見して、谷の両脇に陣取り機会をうかがっていたが、　時は至れりと、全軍に号令をかけようとした、その時、　陥落したかに見えた城からザイルが率いる軍団が現れ、　連合軍を駆逐していった。　その人ならざる力は、ザイルの魔力と、同時に人ならざる　ものとして復活した取り巻きたちに襲われる姿は、阿鼻叫喚　の地獄図に言葉を失うユリア。　そして、その矛先は、ユリアの率いる軍勢にも向けられ、　抵抗虚しく、捕らえられてしまう。　皇太子にとっては、この世の苦痛の全てを与えても許す事が　できない相手である義姉に対し、ただ殺しただけでは、　つまらないと思案し、たっぷりとその体に贖罪の証を　刻み込んでやると宣言する。　抵抗するユリアに新たに手に入れた「触手」を繰り出し、　人間とは思えないものを操り、繰り出してくる事に、　戦慄し、触手に拘束されて持ち上げられるが、強靭な　触手に、抵抗すれでも振りほどけない。　汚らわしいと、罵声を浴びせるも身動きすらできなく、　羞恥に駆られながらも、まだ気高く抵抗する王女・ユリア　の運命は如何に？