夏休みを直前に控えたある夏の夜。駄目な高校生、相田隼人は突如発生した目が眩むような光によって眠りから覚めた。起き上がるとそこはいつもの風景。夢かと再び瞼を閉じ迎えた次の朝―「おっきろー！！！」そんなご近所迷惑省みない叫び声に起こされてみるとそこには悪魔のコスプレをした変な女が居た。驚きよりもイラ立ちを覚えた隼人は追い出そうとするも自称天使の女は聞き入れず、「聖身の儀式によりあなたの魂を貰うことになりました。そういうわけであなたの命はあと一週間でーす♪」と、意味不明な事を告げる。冗談にすら聞こえないような内容だったが頭に輪っかが付いてたり宙を浮いてたりと人間ではないことは確からしい。「命はやらん。よそへ行け」「無理。もう決めちゃったもん」クラスメイトに相談したり幼なじみに怪しまれたりしつつ、生き残るべく奔走しているようであんまりしていない隼人。期限までの一週間、二人は夏休みを共に過ごし「命を奪う者」と「命を奪われる者」という関係に少しずつ変化が生まれる。そして最後の夜、駄目な高校生と天使な女の子は自らの大切な物を守る為に各々の答えを導き出す。