「グラディエ○ター」のクイント○ス本。映画の断章な短編1話と、クイント○スを巡る物語の2話収録。ゲストに、大航海喫茶館のおしかたさくら様。* * *護りたいものが在った。護らねばならぬものが在った。故に彼は、自ら裏切り者の名を戴いて、生き続ける為に新たな罪を犯す。

「グラディエ○ター」のルッ○ラ本。映画の断章な短編1話と、若きクイント○スの物語の2話収録。ゲストに、大航海喫茶館のおしかたさくら様。* * *正しい行いには、優しい運命が訪れるもの──と、奇蹟を信じていた皇女。それが己が弱さで瓦解した時、彼女の見たものは……。

自治都市群オピドール──。生物工学の多大なる恩恵を受けた、かの土地には、人間と他の生物の特徴を併せ持つ、第二の人工生命体が存在する。時に、強いESP能力を持つ、混合種(キメラ)。隔離派と解放派が対立する一方、水面下で次世代の開発を企む研究者。様々な思惑の巡る欲望の街で今、物語の幕が上がる……。*　　*　　*シュヴァル陸軍第四情報管理課少佐、ラシェルラント・ロンバルディア。犯罪組織「血の十字架」打倒の「狩り」仲間からは、通称の「ラシェス」で呼ばれている彼は、恋愛対象は、子供の時からすべて男、男以外には全く性欲を覚えない、という筋金入りの同性愛者(ゲイ)だ。彼は、恋人を死に追いやった麻薬「甘い夢(ドゥー・レーヴ)」を追ってアルと出逢い、心を奪われた。だが、運良く肉体関係は結べたものの、アルの興味は紅鸞(くらん)へ奪われてしまい……。

自治都市群オピドール──。生物工学の多大なる恩恵を受けた、かの土地には、人間と他の生物の特徴を併せ持つ、第二の人工生命体が存在する。時に、強いESP能力を持つ、混合種(キメラ)。隔離派と解放派が対立する一方、水面下で次世代の開発を企む研究者。様々な思惑の巡る欲望の街で今、物語の幕が上がる……。※原稿用紙、78枚程度。*　　*　　*元連合府調査機関OISS捜査官、タジェット・キャラウェイ。次世代混合種開発の陰謀に巻き込まれ、同僚と愛する婚約者を殺された彼は、復讐を誓う。そして、連合府とロカ・パハリート都市府の企みを知った彼は、名を「アグード・タジェティーズ」と変え、各都市府の権力者たちから望む情報を得る為、金で破壊を請け負うテロリストになった。依頼を果たす為、新たな標的の許へ出向いた彼だったが、獲物はすでに何者かに殺された後で……。

自治都市群オピドール──。生物工学の多大なる恩恵を受けた、かの土地には、人間と他の生物の特徴を併せ持つ、第二の人工生命体が存在する。時に、強いESP能力を持つ、混合種(キメラ)。隔離派と解放派が対立する一方、水面下で次世代の開発を企む研究者。様々な思惑の巡る欲望の街で今、物語の幕が上がる……。※原稿用紙、127枚程度。*　　*　　*連合府調査機関OISS資料課所属、アル・ラガルティ。彼のもう一つの顔は、犯罪組織「血の十字架」ばかりを狙う、ナイフ狂の殺人鬼「紅い爪(アラドファル)」だ。かつて、六課の優秀な潜入捜査官だった彼は、件の組織への潜入に失敗、殺されかけた上、その時、被弾した頭部の傷を理由に、捜査とは無縁の資料課へと左遷されてしまう。牙を抜かれた彼は、打倒「血の十字架」の為、同じように組織に私怨を抱く仲間と共に、自ら「狩り」に赴く──。

「グラディエ○ター」から派生した同時代史的後日談。映画キャラ&歴史人物を使った、半オリジナルの古代ローマ話と、マキが無事、オスティアヘ逃れていたら…という、パラレル後日談の短篇集。※原稿用紙、143枚相当。(8話収録)* * *先帝コモド○スの死から二月。帝国は、再び皇帝という名の権力者を冠していた。夏の午後、誰もが想像し得なかった未来──だが、ローマはそうした未来をしか選べなかったのだ。文官ばかりの元老院では、蛮族の脅威を払うことは出来ず、唯一の帝位継承権を持つルシ○スは、帝位を継ぐには些か幼な過ぎた。結局、元老院身分の者の中から新帝を選出することで落着したのは、至極当然の成り行きであった。他方、近衛隊長の座を退き損ねたクイント○スは、潰えた夢に心を残したまま、それを成し得なかった自らの非力を呪い、望まぬ未来に生きる自身の存在を厭うていた。所詮、奇蹟は幻に過ぎぬのか?──想い願う心など構い無しに運命の糸車は軋みながら巡り、束の間の平穏を享受するパラティウム宮に、帝位簒奪の野望を抱く者たちの思惑が交錯する。

古代ローマの歴代近衛隊長本、第1弾。主役は、皇帝ではなく、その脇にいる歴代の「近衛隊長」たちです。歴史を御存知の方も、歴史を御存知ではない方も、歴史とは一味違った「古代ローマ世界」、「オリジナル小説」として、それぞれ、お楽しみ頂ければ幸いに思います。* * *今回は……・ルキウス・アエリウス・セイアヌス （在位 後14-31）・クイントゥス・アエミリウス・ラエトゥス （後191?-193）の二人の物語を収録。

「グラディエ○ター」のマキ&クイン本。映画時制に至るまでの、過去話。映画キャラを使った、半オリジナルの古代ローマ話です。※原稿用紙、113枚相当。* * *広大な版図を誇る帝国──そのほんの一郭、主と主に連なる者たちだけが、マキ○マスの従者であるキケ○にとっての「世界」であり、同時に彼のすべてでもあった。失われることはないと思っていた日常、それが脆くも崩れ去った夜、彼は俄には信じられぬ光景を目の当たりにした。何故、という思いが彼の心を強く揺さぶる。主人の朋友であり、副官でもあった男、クイント○ス。その彼が、マキ○マスに背こうとは!……信じたいという思い、そして、それを打ち砕く動かし得ぬ非情な現実がキケ○の心に重く圧し掛かる。彼は、今までに一度として、主人の不利になることなどしたことが無いというのに?揺れ動く心の中で、彼は二度とは還らぬ遠い過去へと想いを馳せた。それは 172年、後に「雷の奇蹟」と呼ばれる戦局を迎える半月ほど前のことだった──。

「グラディエ○ター」のマキ&クイン本。マキが無事、オスティアヘ逃れていたら…という、パラレル後日談。映画キャラを使った、半オリジナルの古代ローマ話です。※原稿用紙、232枚程度。　　*　　　*　　　*他ならぬ友の願いで、近衛隊長の位に留まったクイント○ス。一方で、彼の心には、未だ葛藤の嵐が吹き荒れていた。裏切りという、決して消せない罪を背負って、彼は、自身の身を厭うように、酒場で喧嘩を繰り返し、マキ○マスは、彼を救えない自分に、もどかしさを感じていた。そんな折、テウェレ川に、近衛兵士と少女の死体が上がる。後に、少女がウェスタの巫女候補であったことが判明したことから、クイント○スは、近衛の長としての責を問われることに……。だが、それはマキ○マスに、彼を罷免させる為の策謀だった。弾劾の動議が迫る中、彼らは事件の真相を追う──。

「グラディエ○ター」のコモド○ス本。映画の断章な短編1話と、掲示板小説2話の再録。ゲストに、大航海喫茶館のおしかたさくら様。* * *父の愛に縁薄かった彼が心の底から愛し、愛されたいと願った女性は、結ばれることのない、結ばれてはならぬ存在だった。