「グラディエ○ター」のマキ&クイン本。マキが無事、オスティアヘ逃れていたら…という、パラレル後日談。映画キャラを使った、半オリジナルの古代ローマ話です。※原稿用紙、232枚相当。* * *他ならぬ友の願いで、近衛隊長の位に留まったクイント○ス。一方で、彼の心には、未だ葛藤の嵐が吹き荒れていた。裏切りという、決して消せない罪を背負って、彼は、自身の身を厭うように、酒場で喧嘩を繰り返し、マキ○マスは、彼を救えない自分に、もどかしさを感じていた。そんな折、テウェレ川に、近衛兵士と少女の死体が上がる。後に、少女がウェスタの巫女候補であったことが判明したことから、クイント○スは、近衛の長としての責を問われることに……。だが、それはマキ○マスに、彼を罷免させる為の策謀だった。弾劾の動議が迫る中、彼らは事件の真相を追う──。

多彩な民族が集う「ウェヌシア」。港街ザフトゥーラの快復師ファルイーツは、元隣国の宮廷術師筆頭。叔父の姦計により父を喪い、自らも命を狙われた為、離郷を強いられたのだ。他方、同じ街で魔妖と戦える術師を探していた剣士ガシュクルは、クルサの村を炎妖に襲われ、妻と子を殺された復讐を誓っている。故郷を奪われたふたりが異国の地で出逢う時、新たな運命は動き出す──。※原稿用紙、80枚相当。***魔法公国と謳われる、シノイキス公国の宮廷術師、ファルイーツ。その筆頭、オラトゥルダーグ家の正統後継者であった彼は、叔父ウォルドララトゥの姦計により父を喪う。嫡流最後の一人として、自らも叔父に命を狙われることになった彼は、隣国ウェヌシアの田舎町へ逃れていた。力の殆どを封印し、快復師兼薬師として生きる彼の前に、ガシュクルと名乗る剣士が現れる。男は、村を滅ぼし家族を殺した魔妖に復讐する為、彼にその行方を視て欲しいと依頼するのだが……。

多彩な民族が集う「ウェヌシア」。港街ザフトゥーラの快復師ファルイーツは、元隣国の宮廷術師筆頭。叔父の姦計により父を喪い、自らも命を狙われた為、離郷を強いられたのだ。他方、同じ街で魔妖と戦える術師を探していた剣士ガシュクルは、クルサの村を炎妖に襲われ、妻と子を殺された復讐を誓っている。故郷を奪われたふたりが異国の地で出逢う時、新たな運命は動き出す──。※原稿用紙、80枚相当。*　　*　　*魔法公国と謳われる、シノイキス公国の宮廷術師、ファルイーツ。その筆頭、オラトゥルダーグ家の正統後継者であった彼は、叔父ウォルドララトゥの姦計により父を喪う。嫡流最後の一人として、自らも叔父に命を狙われることになった彼は、隣国ウェヌシアの田舎町へ逃れていた。力の殆どを封印し、快復師兼薬師として生きる彼の前に、ガシュクルと名乗る剣士が現れる。男は、村を滅ぼし家族を殺した魔妖に復讐する為、彼にその行方を視て欲しいと依頼するのだが……。

初期の「グラディエ○ター」本です。映画時制と、映画後のクイント○スの物語を5編収録。※原稿用紙、75枚相当。* * *「光の貴人」……神秘体験話風味、その一。月の蒼銀を纏う光の貴人。人ならぬ存在が告げる通り、運命とは確と定められた、覆し得ぬものであるのか…。「死の恩恵のゆえに Ⅰ」……ゲルマニアでの一幕。自らで在ること、在り続けること。決して、譲ることの出来ぬそれに、歩む道を違えた男たち。二人の心の深淵に隠された真実。「闇の貴人」……神秘体験話風味、その二。闇の漆黒を纏う闇の貴人。人ならぬ存在が告げる通り、宮殿には人の心を惑わす「魔物」が棲んでいるのか…。「死の恩恵のゆえに Ⅱ」……コロセウムでの最終戦。真実の瞬間、死を目前に認めた魂は、何処までも透明な思惟を紡ぎ、明かされた想いは、夢は、遺された男の魂へと刻まれる。「時の箱庭」……後日談、『花実』へ続く断章。日常に忙殺される男は、ある日、懐かしい夢に導かれるように、今は亡き朋友の故郷、ヒスパニアを目指した。そして…。

八楽の「グラ」世界ガイドブック。2000年から、2010年5月までに発行した、グラ本の紹介本。既刊が多過ぎて、何処から読めば良いか分からない方への入門書……のようなもの。※小説の収録はありません。

初期の「グラディエ○ター」本です。映画時制と、映画後のクイント○スの物語を5編、連作で収録。※原稿用紙、122枚相当。* * *「風の暦」……オムニバス第一話、前日談。冬至祭恒例の模擬戦に沸く兵士たち。遠くない未来の中で待ち受けるものを知らぬ男たちの間に、平穏な時が流れ行く。「有罪の論理」……オムニバス第二話、サイドストーリィ。兵士とは命に従うもの。自若と命を果たすもの。それでも、その選択は、彼に果ての無い痛みと、深い後悔しか与えなかった。「為す術なき冤罪」……オムニバス第三話、サイドストーリィ。乱された道は、正されなければならない。かつての友の正義を心の何処かで信じる男は、自らの手で幕を引こうとするが…。「虚空 ～二つの罪の報い～」……オムニバス第四話、同時代史的な後日談。邂逅という奇蹟…特別ではないことが、真に特別なことなのだと知った時、男は既に掛替えの無い存在を失っていた。「風の刻印」……オムニバス第五話、同時代史的な後日談。兵士でしか在れなかった男と、母親でしか在れなかった女。同じ傷を抱えながら、生きる者たちの時の間の触れ合い。

「グラディエ○ター」、映画＆後日談本。半オリジナルの古代ローマ物語。初期の「グラディエ○ター」本です。映画時制と、映画後のクイント○スの物語を5編収録。※原稿用紙、90枚相当。* * *「夜想えば」……ゲルマニアでの一幕。自らで在ること、在り続けること。決して、譲ることの出来ぬそれに、歩む道を違えた男たち。二人の心の深淵に隠された真実。「猶予（いざよい）の月」……コロセウムでの一戦目、直後の二人。近衛隊長と、奴隷の剣闘士…信頼に背いた者と、背かれた者が同じ夜空の下で願ったのは、道を違えた者の心の解放だった。「言葉の格子」……映画の時制、直後の後日談。最後の瞬間に明かされた残酷な真理。計らずも友を売り渡した男の深い絶望と、宣誓に囚われた魂が犯した本当の罪。「Februare ～贖罪～」……映画の時制、直後の後日談（クイント○ス一人称）。意味の無い仮定を繰り返す孤独な心。兵士でしか在れなかった男の深い慟哭と、絶望に囚われた魂を照らす一条の光。「太陽の種子」……後日談、『花実』へ続く断章。生まれいずるもの。死にゆくもの。ひとときの暖かな夢が見せる生命の連なり…夏の午後、男が為した本当の奇蹟とは？

古代ローマの歴代近衛隊長本、第2弾。主役は、皇帝ではなく、その脇にいる歴代の「近衛隊長」たちです。歴史を御存知の方も、歴史を御存知ではない方も、歴史とは一味違った「古代ローマ世界」、「オリジナル小説」として、それぞれ、お楽しみ頂ければ幸いに思います。* * *今回は……・ルキウス・アエリウス・セイアヌス （在位 後14-31）・クイントゥス・アエミリウス・ラエトゥス （在位 191?-193）・ガイウス・フルウィウス・プラウティアヌス（在位 ?-205）の三人の物語＋グラのおまけ短編を収録。

自治都市群オピドール──。生物工学の多大なる恩恵を受けた、かの土地には、人間と他の生物の特徴を併せ持つ、第二の人工生命体が存在する。時に、強いESP能力を持つ、混合種(キメラ)。隔離派と解放派が対立する一方、水面下で次世代の開発を企む研究者。様々な思惑の巡る欲望の街で今、物語の幕が上がる……。※原稿用紙、125枚相当。***シュヴァル陸軍第四情報管理課少佐、ラシェルラント・ロンバルディア。犯罪組織「血の十字架」に私怨を抱く彼は、「紅い爪(アラドファル)」を名乗るアルと共に組織打倒を誓う。ある日、かつての上官フォートから、要塞都市「ロカ・パハリート」への潜入を依頼された彼は、男の依頼遂行と同時に、「血の十字架」の麻薬精製工場も叩こうと、アルに襲撃計画を持ち掛ける。そして、アルはかの都市への案内役に、「スティング=レイ」の名で呼ばれるテロリスト、アグードを選んで……。

政変の動乱によって、祖国を追われた二人の男──。皇帝付聖騎士ラジュジェストールは、かつての部下、ヴェルヌーツァと共に流浪の旅を続け、帝室の暗殺者クァルザザードは、聖夢神殿管長ラクティーバ卿の庇護の下、西の大国ラルクシオンで、再び暗殺者として生きることを選んでいた。ふたりが再会を果たす時、新たな物語が始まるのだった。※原稿用紙、63枚相当。***北の大国、トゥヴェリ帝国の暗殺者だったクァルザザード。皇帝付聖騎士筆頭だった、ラジュジェストールと、彼の部下だったヴェルヌーツァ。政変の動乱によって故国を追われた彼らは、奇しくも、西の大国ラルクシオンで再会を果たす。行く宛も、帰る場所も持たず、今は遠く離れた異国をただ放浪する定めの男たち。そんな彼らの胸に、秘められた過去、とは……?