『死んだはずの少女は吸血娘として甦っていた』毎日ただすれ違うだけの気になっていた女の子がいた。だがその女の子をある日を境に見なくなっていた。なぜなら交通事故にあい帰らぬ人となっていたのだから・・・哀しみと告白できなかった後悔が俺を打ちのめす毎日だったある日、俺は真夜中ひとりさみしく歩く女の子を目撃する。こんな真夜中に女の子が一人でいるなんて。そう思う俺の目の前に飛び込んできたのは、事故で死んだはずのあの憧れの女の子であった。いや、そんなはずはない。あるはずがない!と自分に言い聞かせようとしたが残念ながら事実であった。彼女は生き返っていたのだ!ただひとつ以前の彼女と違っていたのは、少女の生き血を吸って生き続ける、吸血娘となっていることであった・・・きみは少女を罠にはめて吸血娘の餌食にし、吸血娘となってしまった憧れの彼女への愛を示すのであった。「おいしい・・・血おいしい」罪の意識のなか、この呪われた哀しい恋の物語は進む。何処に向かっても破滅しかないことを知りながら・・・