遊女『狐都壱』は狐狸妖怪が変化しているという噂を持つ。本当に、彼女は妖怪の類なんだろうか?江戸時代の怪談集『宿直草』のような夏の夜に似合う短編を3本収録。

恋をした旅まわりの歌姫に 告白された若者「二人、手に手を取って何処までだって一緒に行こう……」と言ったのは確かに、私のほうだったけれども。それでも答えはあなたの決めることと夢を見た私が、今でも此処にいる。老若男女問わず。

誰も来ないはずの島。そこに居るのは、かつてヒトだったモノと彼女に製作されたヒトのようなモノ。限りなくヒトに近しいのに、そうでは有り得ないモノ。ヒトのワクを超えて、それでも彼らは生きている。

捨てられた仔猫が語る、ちょっぴり悲しいお話。雨に濡れて、箱の中で震える仔猫たち。ママを呼ぶことも出来なくなって……実話を基にした仔猫視点の短編をサウンドノベルにしてみました。猫屋が送る、猫の御話 第一回です。*　全年齢向けです。

ライダーキックで蹴り殺されるのもスペシウム光線で灼き殺されるのも勘弁だけど、正義の味方もごめんだな――そんなことを考えた夏祭りの夜、元郷勇人は怪人に殺された。ふと気がつけば、見知った自室。そして自らの身体は見知らぬ少女のもの。混乱する彼の前に現れた少女は、こう名乗った。「仮面騎師」ブラウン管の向こうの幻想、正義の味方の物語がここにある。

経済も、水の循環も、生物の生死も、どこかで堰き止められたり、キャッチボールになれば崩壊する。常に動き続けなければ稼動しないシステムなのだ。彼女とキャッチボールが出来ていると思っていた。ループがあるというのなら、彼女と僕の、ひどく閉じた、けど完成したループがあるのだと、心のどこかでは思っていたのかもしれない。けれど、本当のところ、僕たちは少しずつ違う角度に向けて、ボールを投げていた。投げた人間の数×角度＝三六〇度。その公式が、理解できていなかった。

夜毎、夢の中で聞こえるわらべ唄。「とぉりゃんせー　とうりゃんせー」その唄と歌声の意味を知ったとき、ボクの傍には『籠の中の鳥』である彼女がいた。サウンドノベルとPDFの2つを同梱。サウンドノベルでは、SDドールたちが登場人物に扮してくれています。